最近、オデッセイのマフラーに開いた穴が広がり、異音が大きくなってきた。
ホルツの補修剤で穴をふさごうと試みるも、ちょうどマフラーの分岐部分から排気が漏れており、上手く補修剤で塞げない。さらに、この車は北海道で購入した中古車。融雪剤の影響で、マフラーはサビでボロボロになっていて、ひどい状態だ。。。そろそろマフラー全体を交換どきのようだ。
ネットで検索すると、RB-1の新品同様のマフラーがヤフオクで8千円で出されている。すぐに落札。
しかし、整備工場にマフラー持込で交換を頼むと、素直に交換できるような状態のマフラーであっても、結構な料金をとられるようだ。サビサビで交換の手間がかかるマフラー交換を依頼したら、いったいいくらとられるのか想像もつかない。
そこで、久しぶりにマフラー交換という、整備らしい整備を自分でやることにする。一応、整備工場で働いた経験があり、整備士免許も持っているのだが、就職先を車の整備とは全く関係ないところにしたため、本格的な車の整備を自分で行うのは10年以上ぶりだ。ちょっと不安。
それに、マフラー交換くらいの大掛かりな整備になると、自宅の駐車場で、というわけにはいかない。特に今回はサビサビのボルトを回したりといった結構ハードな整備となりそうなので、リフトを使ってジャッキアップできる環境でないと、マフラーを取り外すことすら厳しいだろう。
というわけで、ジュントール・川越のレンタル・ガレージ・サービスを利用させてもらう。1時間あたりのリフト使用料は800円という良心的な料金設定だ。
ジュントール・川越に到着後、早速、車をリフトアップ。触媒とマフラーの接続部分を確認すると、もはやサビにより、フランジとナットが一体化しているだけでなく、ナットが腐食により原型をとどめていない。。。ボックスレンチ
で回すことを早々とあきらめ、ジュントールさんからサンダーを借り、錆びた埋め込みボルトごと、ナットを削り取る。
<サンダーで埋め込みボルトごとナットを削り取り、ようやくマフラー部分が外れた。触媒側のフランジにはまだ埋め込みボルトが残っている。>
<新旧マフラーの比較。旧マフラーは融雪剤によるサビで崩壊寸前だ。>
しかし、触媒側のフランジに残った埋め込みボルトは、ハンマーでいくら叩いても、全くとれる気配がない。
仕方がないので、サンダーでさらに埋め込みボルトの突き出た部分とヘッド部分を削りとる。
それでもフランジの中に残ったボルト部分がとれない。。。もはやお手上げだ。
そこで最終手段。ドリルを使って、フランジに新たにM10のボルトを通す穴を開けることにする。
ジュントールさんからエア・ドリルを借用。備え付けのドリル刃をセットして、穴あけを試みるも、排気の高温で焼入れされたフランジは、鋼鉄ドリルの刃すらまったく受け付けない。
幸い、このような状況を予測して、自宅からチタン・コーティングされたドリル刃を持ち込んでいたため、それをセット。再度穴開けを試みると、何とか小さな穴(2mm)を開けることができた。
そこから0.5mm毎、ドリル刃を大きくして穴を広げていく。最終的にはM10が通る直径10mmにまで広げなくてはならない。。。
ドリルと格闘すること約2時間、ようやっと10mmの穴が3つ、開け終わる。
<ようやっとフランジに開いた3つの穴。2時間もかかりました。>
<激しい格闘を物語る、作業中に折れたチタン・コーティングドリル。計3本もダメになりました。焼入れされた鋼鉄、恐るべし。。。>
穴さえ開いてしまえばこっちのもの。あとは、新しい(といっても中古だが)マフラーをガスケットとともに取り付けて、作業終了。
ようやっと静かなドライブ環境を取り戻すことができました!
(ちなみに、リフト使用料(4時間分3200円)、廃マフラー処理料(800円)、エア・ドリル使用料(300円)とサンダー使用料(400円)合わせて4700円也。)
ジュントールさん、色々とありがとうございました~。また整備する際には、よろしくお願いいたします。