今日はいよいよヨルダンでの初マルチ、Merlin's Wandに挑戦。
別名"Super Crack of Rum" とも呼ばれるこのルート。ネットで写真を見た時から、ずっと気になってました。地上から山頂まで真っすぐに続くクラックの威容といい、6a+のグレードの手ごろ感といい、ヨルダンでの初マルチ・初トラッドにふさわしいルート。
早朝、まだみんなが寝てる中、昨夜遅くに到着したアメリカ人Caseyと出発。
Barrah CanyonはVillageから最も遠い山域の一つで、かつ二人とも行くのは初めて。
散々迷った挙句、ガス欠になりそうになったので(この時期に砂漠の中でガス欠になったら死の危険が・・)いったんガソリンスタンドまで戻ったりしながら、何とか取りつきに到着。
Barrah Canyonはネットで見た写真のとおり、登り甲斐のありそうな、まさにSuper Crack。
<地上から山頂まで一直線に続く、MerlinsWand(6a+)。まさにSuper Crack>
Merlin's Wand は北に面しているので、この時期でも日中日陰。まだまだ砂漠の中はうだるような暑さだが、日陰である限り、何とか登れそうだ。
準備を済ませ、早速登攀開始。ちなみにCaseyはトラッド初挑戦(マルチの経験は少しあるらしい)ってことで、私がオールリードです。
<1P目(5+)傾斜の緩い快適なクラックが続く。アップに最適>
<終了点はこんな感じ。残置シュリンゲがたくさん。>
<2P目(6a)若干被り気味のクラックを越えて大きなテラスへ>
<2P目をリードする私>
<2P目をフォローするCasey>
<3P目(6a+)本ルートの核心ピッチ。所々、プロテクションがプアな部分はあるが、それほど難しくはない>
<核心部分をリードする私>
<3P目をフォローするCasey>
<4P目(5+)ピッチごとに難しさはそれほど変わらないような気がする。。>
<4P目をフォローするCasey>
<5P目(5.3-4)最終ピッチ。多分グレードが間違っていて、6aくらいはある>
<5P目をフォローするCasey>
<山頂の終了点(立木)。さらに奥にある山頂に突き上げるエクステンションルートもあるらしい。確かにクラックが見える。>
<山頂から見下ろすBarrah Canyon群。このクラックだけ奇跡的に日陰で助かった。>
というわけで、あっというまに登攀終了。オールオンサイト。
6a+というけれど、(砂岩で岩がもろいという部分を除けば)それほど難しくはない。確実なプロテクション技術さえあればルートファインディングが容易な分、誰でもトライできるルートだろう。
(ただ、下降でロープが2回もスタックして登り返しを強いられたのは難儀した。誰かがもうちょっとまともな下降点を設置してくれると、本当に良いルートになると思う。)
Casey、今回はマルチに付き合ってくれてありがとう!(^^)
あとAlia、写真をたくさん撮ってくれてありがとう!(なかなかマルチを登っているときの自分の写真ってないからね)(^^)