今週末も、先週末に引き続きIraq el Dubへ。
本当は違う場所に行きたかったが、パートナーのヨルダン人クライマーSaidとAliが「Iraq el Dubに行ったことがないから行ってみたい!」というので、アメリカ人のRollandを加えて、なかば強制的にIraq el Dubへ。
Iraq el Dubへ行く途中、Aliの誘いで近郊の村にある洞窟探検へ。
<ヨルダンでは結構、有名な洞窟らしい>
<誰もヘッデンを持ってきてないので、携帯の明かりを頼りにケイビング>
<アップダウンも結構激しい>
<途中で見つけた奇岩で、なぜか洞窟ボルダリング>
涼しくて快適な洞窟探検を終えた後は、Iraq el Dubへ。
現地でカナダ人のAlixらのパーティと合流。
まずはアップで先週もアップで登った無名ルートその1にヌンチャク掛け。RP。
<無名ルートその1をトップロープトライするAlix>
続いて、左側のエリアにある、無名ルートその5、その6にMOSトライ。MOS成功。
グレードははっきりしないが、それぞれ6a+~6b+の間くらいだろう。
<左端のルートが無名ルートその5、真ん中がその6>
皆をトップロープで遊ばせているうちに、日暮れが近づいてきたので、いよいよメインディッシュの無名ルートその7(7a+)にMOSトライ開始。
<無名ルートその7(7a+)>
出だし、極小カチのスラブ地帯を越えて、中間部の洞窟状の穴倉にチェックイン。十分なレスト後、そこからハング左の左上するクラックをレイバック気味に一気に越えて終了点へ。MOS成功。
7a+(5.10グレードでいうと5.11d~5.12a)をMOSできるとは、ヨルダンに来てからあんまりクライミングをしてない割には、なかなかの成果。
核心はハングから左上する部分のクラックのレイバック。右足の甘いスメアリングでいかにレイバックを耐えていくかがポイント。
ただ、精神的な核心は、出だしのスラブ地帯かも。
なんせ1ピン目のハンガーが盗まれているので、出だしから8mくらいの地点までフリーソロを強いられる。途中でホールドがなくなってスラブのスメアリングのみで立ちこみを強いられたときは、かなりドキドキした。(このルートは足場が超悪いから、グランドフォールしたらただじゃすまなそう)
そういえば、ヨルダンの外岩は、1ピン目のハンガーが盗まれている場所が少なくない。地元の住民が盗んでいってしまうらしいが、その動機等、細部は不明。
というわけで、Iraq el Dubエリアは殆ど全てのルートの1ピン目が盗まれています(無名ルートその1なんかは出だしから12mくらいまでピンがありません。フリーソロです)。
そういった意味では、まだビギナーが多いヨルダン人クライマー達にとっては、外岩で登るのは、とてもハードルが高いのだろう。(だから、いつもトップロープセッターとして誘われるのかも?)。
<無名ルートその7をトップロープトライするAlix。ただいまチェックイン中。このルートは、日本にあったら、「ホテルIraq el Dub」とか呼ばれそうな気がする。>
Said、今日も遊んでくれてありがとう!