Danaから引き続き、Wadi Rumへと向かう。
景色が段々とアラブらしい砂漠一色の乾いた大地へと変わり、所々に岩山が見えるようになってくる。
まさに、昔見た映画、「アラビアのロレンス」の世界。
英軍将校であったロレンスは、第1次大戦中、この砂漠の地で生き残り、一人の男を助けることによってベドウィンからの信頼を勝ち取って「アラブ独立闘争」を先導する原動力となった実在の人物。
残念ながら、ロレンスの「アラブの統一独立」の望みは叶えられず、現在も中東の地は様々な混乱に満ちている。
その時は、なぜアラブの諸民族は団結できないのか?と不思議に思ったのだが、改めて実際に砂漠の地に身を置くと、その理由がわかったような気がする。
「生」というものを根本から否定するような灼熱の太陽と、水が一滴もない乾いた大地。このような過酷な環境下で生き残っていくためには、限られた資源(水、井戸)を「血縁(部族)」で独占して、他の者には与えない、という選択肢が、唯一無二のものだったのではないだろうか。
<砂漠の中を走るアカバ鉄道>
<アカバ鉄道を走る蒸気機関車は、実は日本製>
<ワディラムと言えば、お約束のストーンブリッジ>
<そしてこれまた、お約束のラクダ・ライディング>
<宿泊はベドウィン・キャンプ。朝夕食付で35JD也>