April 08, 2017

米軍のシリア攻撃

 昨日、ついに米軍が直接的なシリア攻撃に踏み切った。

 中東時間の7日未明(午前2~3時頃?)、地中海に浮かぶ2隻の駆逐艦から59発のトマホーク巡航ミサイルをシリアのホムス近郊のシャイラット空軍基地に打ち込んだ。

 当方も明け方4時過ぎに速報に気付き、それからは1日中、情報収集に追われた。
 ただ、当地では金曜日は休日ということもあり、ニュースを追う以上の行動はなかなかとりづらい。

 今のところ6~9人の死者とそれ以上の怪我人、ハンガー格納庫や滑走路、燃料庫等に壊滅的な被害が出ているといった報道が錯綜している。正確なところはわかっていない。


 シリア内線勃発以降、米国の直接的なシリア政府に対する攻撃はこれが初めて。

 ホワイトハウスは、これはあくまでも化学兵器の使用に対する制裁で、今後の攻撃は予定されていない、と声明を出しているが、果たして。

 個人的には、化学兵器の使用が本当にアサド政権が行ったものかどうかについて、疑問を持っている。
 シリア全土の戦闘状況は、アサド政権側が極めて有利な状況に立っている。
 だから、この状況下で、国際社会を敵に回すのが分かり切っている化学兵器を使用することのメリットが、アサド政権側に全くない。

 陰謀は、最終的に誰が一番得をしたかで本当の実行者がわかる、というが、今回の米軍の行動で誰が一番得をしたのだろう。

 ここアンマンは、相変わらず平和だが、中東地域の情勢がより一層と混沌としてきたのは間違いない。


Posted by straysoldier at 08:47│Comments(0)TrackBack(0) Daily Thoughts 

この記事へのトラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字