March 21, 2016

サイクロン(5.11c)/シーサイド/城が崎

 3週間前、ジムでのクライミングで肩を痛めてしまい、今日は3週間ぶりのクライミング。

 今日は登れるかどうかはわからないが、引き続き杉野さんお勧めの「トラッド10選」の一つにあるサイクロン(5.11c)を落とすべく、久しぶりにシーサイドへ行くことにする(絶対に混んでいるシーサイドは基本的に嫌いなのだが、、、)。


 そして、、、今日もやっぱり混んでた。。。もうそろそろ城が崎シーズンも終わりなのに、なかなかの人出。


 本日狙いのサイクロン(5.11c)は超人気ルート「サザンクロス(5.12bのフェース)」のすぐ左隣にある。
 見上げてみると、サイクロンはめっちゃ濡れていた。。。


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              <ハング部分がどうしようもないほど濡れていたサイクロン(5.11c)>


 昨夜、こちらは結構降ったようだ。これではとても登れない。

 しかし、パートナーが狙っているすぐ左隣のルートは何とか登れそうということで、パートナーがトライするのを横目に見つつ、昼くらいまで様子を見ることにする。

 昼頃、少し状態が良くなったところで、拭き取り用のタオルを持っていよいよトライ開始。

 OSトライ、ハングの入り口にあるハンドに右手を突っ込むと、案の定、ビショビショ。。。そしてハング下にあるスタンスもビショビショで滑りそうで怖い。

 こわごわと濡れ濡れのフィンガーにエイリアンの黄色と0.5のキャメをセットし、ハングからの抜け口にあるアンダーホールドをとる。そして、一気にリップを取りにいくところで、さすがに怖くてテンションを入れる。
 濡れたクラックにとったカムプロテクションは怖すぎる!

 ハングドッグ状態でクラックの中を拭き拭きして、プロテクションをセットし直し、あらためてムーブを探る。
 ハング越えのところは小さいスタンスへの乗り込みが超重要(そこが濡れているからさらに怖い)。スタンスに右足を乗り込んで、ハングへ左足をトゥーフックして下半身を安定させた後、右手でリップを取りに行くムーブが一番良さそうだ。



 さて、RPを狙って2便目をトライしようとすると、サザンクロスをトライしようとする人に「サザンクロスとかぶっているから順番待ちをしてくれ」と言われる。
 確かに下部のクラック部分はかぶっているが、普通に考えて同時に登攀できるんじゃないの???

 不思議に思いつつ、10人以上の長い順番待ちに巻き込まれ、調子が狂う。これだから混んでいる岩場は嫌いだ。。待っている間、イライラするし、後に待っている人がいると落ち着いてトライもできない。


 2・3便目もヌレヌレクラックにやられて失敗した後は、10人待ちの順番待ちに耐え切れず、もうやめようかと思いつつ、珍しく誰も登ってなかった「トラの穴(5.13a)」にトライ。
 出だし、中間部、最後にそれぞれ核心があり、なかなか面白いルート。こんなに空いているならこっちを狙うのもありだなぁ、と思いつつ、シーズン終わりかけたのシーサイドでトライするルートではなさそうだ。



 というわけで皆が帰り始めた4便目で、空いているルートをめでたくRP。
 危うく1日(半日?)で落とせないところだった。危なかった。。。


 北海道・関西からの遠征組にも会えたし、結果的には、久しぶりにシーサイドに来て良かったと思えた(^^;)。


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                    <サイクロン核心部のムーブ。他の人は全く違うムーブで登ってるかもしれませんが。>


 Fさん、本日もお付き合いいただきありがとうございました~(^^)

  

Posted by straysoldier at 23:30Comments(0)TrackBack(0) Sport Climbing 

March 20, 2016

シリアにおける邦人拘束

 3月15日、シリアのアルカイダ系武装組織「ヌスラ戦線」が、拘束している安田純平さんの映像(1分10秒)を公開した。

 安田純平さんは昨年6月から渡航先のシリアにおいて消息不明になっており、現在までの約9ヶ月間、シリア国内で反政府闘争を続けるヌスラ戦線に拘束され続けていたものと思われる。

 このタイミングでヌスラ戦線が映像を公開した理由は、2つある。
 一つ目は身代金交渉が上手くいっていないことに、焦り・ジレンマを感じていること。
 二つ目は、3月14日から再開したシリア和平協議がシリア政府と穏健派反政府組織の間のみで行われていること。枠組みから除外されたヌスラ戦線は、存在感を国際社会にアピールしたいと考えている。

 公開された映像を見る限り、安田さんの衣服は清潔な状態のものを着させられており、血色もそれほど悪くない。また暴行を受けている様子もない(ただし、ヒゲを剃ることは禁じられているようだ)。
 このことから、ヌスラ戦線が、身代金を得ることのみを目的とした、「プロ」の誘拐組織であることが伺える。したがって身代金を払いさえすれば、安田さんは無事に解放されることは間違いない。

 今後の日本政府の取り得る対応としては、水面下で引き続き人質解放交渉を続けることだが、大事なことは、日本人を誘拐しても「意味がない」ことをヌスラ戦線に悟らせることだ。
 身代金を払うことは簡単だが、日本政府が身代金を払うことがわかれば、ヌスラ戦線はまた邦人を対象とした誘拐を繰り返すことになる。

 安田さんの生命の確保と今後の再発防止の微妙なバランスを考えた、高度な交渉術が要求されるだろう。  
Posted by straysoldier at 09:06Comments(0)TrackBack(0) Military Impressions