May 30, 2015

秋葉大権現/北川の岩場/秩父

 ここのところクラッククライミングばかりの日々だったためか、たまにはフェースクライミングをやろうかいう気持ちが(珍しく)わいてきた。

 そこで、今週末は10年以上ぶり?(前回いつ行ったのか覚えてない)に秩父・北川の岩場に行くことにする。



 入梅が近づいているためか、終始、天気予報が微妙な感じだったが、土曜日は何とか晴れる模様。早朝、自宅を出発し、西高島平駅でKさんをピックアップして久しぶりに秩父へ向かう。岩場には1時間半ほどで到着。意外に今の家から近い。

 昨日金曜日に結構、雨が降っていたため、岩の状態を心配していたものの、岩場に着いてみると岩はしっとりとしているものの何とか登れそうだ。

 久しぶりに北川に来てみると、チャートのどっかぶりという岩の形状は変わらないものの(当たり前?)、終了点がかなり整備されている。

 2008年に整備されたと看板に書いてあるから、やっぱり10年ぶりくらいなんだなぁ。



 早速、アップ開始。「茶摘み歌(5.10c)」をMRP。
 10年以上ぶりに登ったが、小さいオーバーハング部分の乗り越しに一工夫が必要。アップに最適な好ルート。



 さて、次に何を登るか、というところで、この岩場で有名な北落始門(5.12a)は前回、10年以上前に登っているため、今日の目標は「秋葉大権現(5.12b)」を登ることにする。

 出だし、いきなりのどっかぶりルーフを越えていくこのルート、10年前はとても登れそうな気がしなかったが、今なら登れるかな?


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               <どっかぶりのルーフを越え、ストレイニュアスで攻撃的なラインを直登する「秋葉大権現(5.12b)>



 早速、MOSトライ開始。

 出だし、1本目のヌンチャクはどう見てもルーフのリップより上のホールドをとらないとかけられそうもないが、そこは地上5m。しかも下には大きな岩がゴロゴロと転がっているので落ちるとかなり危険。

 プリクリは嫌いなので、とりあえず離陸してルーフ部分に突入してみるも、どう頑張ってもリップまで手が届きそうも無い。。。いきなりデッドでかかるかどうかわからないホールドに飛びつくはめになりそうだ。


 これは本当に危険!ということで、一度降りて、木の枝を使って1ピン目にプリクリをすることにする。

 「勇敢」と「無謀」を取り違えると、怪我するからねぇ~、とビレイヤーと自分に言い訳をしつつ、再度、トライ開始。


 ルーフ下部の甘いアンダーで態勢を整え、思い切って、リップのカチにデッド!見事に失敗して、フォール。プリクリしておいたお陰で何とかグランドは免れる。

 あ~危なかった。プリクリしてなかったら死ぬところだった。



 1ピン目にハングドッグしてリップのホールドを探り、指が引っかかるところを発見。

 しかし、このルート、ホールドを探ってはじめて引っかかるところがわかるようなルートなので、とてもMOSできるとは思えないんですが。できた人っているんでしょうか。。。


 気を取り直してルーフの乗り越し部分から先に進む。乗り越し部分のボルダームーブを越え、2ピン目にクリップした後は、ずっと甘いカチで耐えながら5ピン目までクリップをつなげる。

 終了点につながるカンテを回り込む部分までストレイニュアスなムーブが続く気の抜けないルートだ。とりあえず、各ピン停車でトップアウト。


 2便目、1ピン目はヌンチャクさえかかっていれば下からクリップできることを確かめた後でRPトライ。

 ルーフ部分のムーブを失敗。ルート全体を通しての核心はこの1ピン目のところか。


 3便目、出だしのボルダームーブをあざやかに(?)こなし、上部に突入。順調に高度を稼ぎ、「おっ、RPしちゃうか?」と思っていたら、4ピン目のクリップが上手くできずにフォール。。。4ピン目のクリップ、態勢が悪いため非常にクリップしづらい。クリップの態勢を再度確認。


 4便目も4ピン目でヨレ落ち。


 レストをはさんでの5便目でRP。結局、1day5便でのRPでした。



 12bを登るのに5トライもかけてしまったが、帰ってきてWebを見てみると「12bにしては悪い」という評判らしいので、まぁ良しとしよう(笑)。

 Kさん、今日はお付き合い頂きありがとうございました!  

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May 23, 2015

イムジン河&予期せぬプレゼント/お殿様岩/小川山

 ヨセミテへの「登竜門」と言われる小川山の超有名クラックルート「イムジン河(5.11cd)」。

 3年前、北海道に在住していたため、このルートを登る機会を得ることなく、1回目のヨセミテ遠征を決行した。

 そして、今年秋、再度、遠征に行く計画が持ち上がっている。

 「イムジン河」を秋までの間に、どうしても登っておきたい、いや登っておく必要がある、と思い立った。



 思い立ったが吉日。急遽、ビレイしてくれそうなパートナーを探し、仕事を終えた、金曜夜、東京を立った。

 未明に到着した塩川ダムで車中泊。

 3時間睡眠で、眠い目をこすりつつ廻り目平に、土曜0730到着。

 廻り目平キャンプ場でYさんと合流。

 Yさんはクラッククライミングを全くやらない人だが、今日はビレイをしにイムジン河に付き合ってくれるという。ありがたい限りだ。



 初めて行くお殿様岩。

 有名なクレイジージャムのある親指岩からさらに踏み跡をたどる。カムを2セット持っているため、ザックがやたら重い。踏み跡をたどること10分、ついにお殿様岩、そして「イムジン河」を発見。

 顕著な白い岩肌に走る2本のフィンガークラック。これが憧れの「イムジン河」か。

 下から見上げると大分被っているように見えるが、FIXロープをたどって一段上のテラスに上がると、意外に傾斜はなく、フィンガークラック部分は80度くらい、上部、終了点がある右側のテラスに出るところは90度くらいか。

核心部分は実質10mくらいの短いルートだった。


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                       <イムジン河(5.11cd)>



 到着後、早速OSトライ。

 出だし、左側クラックにマスターカム1番を決め、フィンガージャムで身体を少し上げた後、次のカムをセットしようとする。

 が、なかなか上手く決まらない。

 色々な大きさのカムを試すが、結局、カムでプロテクションをとることをあきらめ、意を決して、ナッツ#5をセット。
 普段、ナッツを使い慣れていないため、妙に緊張する。更に、この部分で躊躇していたため、かなりのパワーをロスしてしまう。


 2mほど、身体を上げると左側のクラックが閉じ始め、右側のクラックに乗り移る部分に到達。

 そこから右手を伸ばし、右側クラックが一番広がった部分にハンドジャムを落とし込む。

 右側クラックに身体を移し、ハンドのすぐ上の部分に赤エイリアンでプロテクションをとる。このカムはかなり決まっている気がする。ここまで来て、ようやっと信頼できるプロテクションがとれてホッとする。


 ここで意を決めて、一気に身体を上げて、水平に走るダイクに乗り込む。

 バランシーな態勢でフィンガークラックにカムをとろうとするが、、、フィンガークラックはどこもカムを寄せ付けない。

 黄エイリアンや緑エイリアンを入れてみるも、どれもクラック内での収まりが悪く、はじき出されてしまう。


 そうこうしているうちに手がパンプしてきて余計焦る。

 #7ナッツを何とかねじ込んだところで力尽きてフォール。。。

 フィンガークラックのオンサイトはやはり難しい。


 フィンガークラックでのレスト技術もさることながら、クラックを見てのサイズの瞬時の判断力が欠けている。そして、まだまだナッツの取り扱いに関して経験不足なことを痛感する。

 
 気を取り直してトライ再開。

 その上のフィンガークラックは、右手を逆手にして捻じ込むと良く効いてくることを発見。右手のフィンガージャムを決めたあと、右手のすぐ上に左手のジャムを決め、マッチの状態で身体を右に移しこみ、極小スタンスに乗り込んで、一気に上のダイクをとる。

 ダイクをとった後、左足をフィンガークラックのできるだけ高い位置に捻じ込み、左手をダイク上のクラックの広がった部分にデッドしてハンドジャム。

 そのまま状態から右足でカウンターをとり、右手をさらに上のハンドクラックに捻じ込むことができれば右足が一気にダイクに立ちこむことができる。

 ここまでくれば上のガバホールドに手が届き、黄キャメ#2でしっかりとしたプロテクションをとり、一息つくことができる。ここまでが第1核心。

 第2核心は中間部のガバホールドから右のガバスタンスに立ちこみ、#8ナッツを決め、上部のダブルクラック右側にあるフレークを右手ガストンでとったあと、ダブルクラックに続く細かいサイドカチをフェース登りでつないでいき、右手のテラスにあるガバをとるところまでだ。

 ここはヨレていると結構辛い。


 とりあえずムーブをばらして1便目はトップアウト。


 2便目、下部第1核心と上部第2核心でそれぞれ1テン。ムーブを再度確認する。


 3便目、下部核心を何とか越え、上部核心部分に突入。

 3便目でかなりヨレてもいたが、ここまで来たら落ちられないと、気合で上部フェース部分を登りきり、最後のテラスのガバをデッドで掴み取る。


 RP。1Day3便でRPすることができた。


 意外にすんなり憧れの「イムジン河」を登ることができ、しばらく終了点で余韻にひたる。

 これでようやっとヨセミテへの切符を手に入れたわけだ。



 その後、時間も余ったので、イムジン河(11c/d)を登った人をも跳ね返す「5.10a」というイムジン河のちょうど裏側にある、有名ワイドクラック「予期せぬプレゼント」へ。


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                    <予期せぬプレゼント(5.10a)>


 「予期せぬプレゼント」、下から見上げる限りは身体が入るO.W.サイズ。

 トポには#5までとあるが、念のため#6までぶら下げてトライ開始。

 結構、すんなりとOS。ゴールデン・ウィークの間、不動沢でワイドの練習を重ねた効果がでたようだ。


 「予期せぬプレゼント」、下部のO.W.はサイズ的には不動沢の「つゆの溜息1P目」のO.W.に近い感じ。

 上部はサイズが広がってチムニーとなり、ほぼランナウトしたまま、岩頭まで登りきる必要がある。


 終了点はラペルステーションがあるらしいのだが、見つからなかったため、くさった立ち木で懸垂下降。


 登攀自体は(ワイドに慣れていれば)それほど難しくはないものの、アルパイン的なテクニックが必要という意味で、スポーツクライマーにはハードルの高いルートと言えるだろう。



 今日はクラックを始めた頃からの憧れのルートを1日で登ることができた。

 Yさん、クラッククライミングの慣れないビレイをしていただき、本当にありがとうございました!  
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May 10, 2015

水平飛行/前烏帽子岩/カサメリ沢

 いよいよツアー最終日。
 9日間、登りっぱなしだったので疲労もピーク。

 今日は昼までの半日クライミングなので、Hさん御希望のカサメリ沢/前烏帽子岩の有名なルート「水平飛行」をやることにする。水平飛行を登るためには、新緑荒野4P目のワイドを登る必要がある。


1P目 新緑荒野4P目のワイド(10a) 私リード OS

 『この壁一番人気のフラッグシップルート』(瑞垣クライミングガイドから)と紹介されているだけになかなか歯応えのあるワイド。見た目異常に難しい。

 核心となるワイドクラックを越え、水平飛行に分かれるところまで登る。


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               <水平飛行に至るワイドを登る私、枯れ木のある横に走る水平クラックが「水平飛行」だ>


2P目 水平飛行(5.8) Hさんリード OS

 とにかく見晴らしの良い、きれいな水平クラックを延々とトラバースしていく好ルート。
 アルパイン的な要素に耐える精神力があるかどうかを試される。
 そして、実は水平クラックを抜けた後のクライムダウンの方が難しかったりする。

 色々な意味で、グレードでは図れない難しさがあるため5.8だと思ってとりつくと痛い目を見るだろう。


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                        <水平飛行をOSするHさん>


 水平トラバースを終えたところの立ち木から懸垂して、本日は終了。



 9日間のツアー。色々な意味で本当に充実していました。特にワイド技術をある程度マスターできたのが、今回のツアーの大きな収穫。

 Hさん、今回もツアーにお付き合いしてくれて、本当にありがとうございました~(^^)(^^)(^^)  
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May 09, 2015

風のエリア/カンマンボロン/瑞垣

 ツアー8日目。

 今日は朝から曇りがちの天気。予報は雨だが、今まで行ったことのないエリアということでカンマンボロンに行ってみることにする。

 チップの駐車場からアプローチ。途中、大面岩下のボルダーエリアに迷い込んでしまったりしたものの、11時頃、無事到着。風のエリアに行くには、お手製の縄梯子を使ってアプローチする必要がある。


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                          <縄梯子でアプローチ>


 ときおり雨がパラついているが、幸いにもカンマンボロン/風のエリアは上部がかぶっているため、壁は乾いており何とか登れそうだ。


Celebrating Spring(10c) 
 右上するクラック沿いに登り、最後の小ハングを越えれば終了。途中、ナッツでなければプロテクションのとれないパートがあるため、初見でOSするためにはある程度の経験が必要かも。 OS。



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                  <Cerebrating Spring(5.10c)をOSする私>


Departure(11a) 
 くの字型のクラックがとじた部分から、次のクラックに至るまではランナウト。ランナウトに耐える精神力が試されるルート。結構緊張した。 OS。


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                    <Departure(5.11a)をOSする私>


 初めて行くエリアで2本のクラック・ルートをOSし、結構満足。半日クライミングはこれにて終了。

 カンマンボロン、ぜひまた来たい岩場だ。  
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May 08, 2015

一粒の麦&Joyful Moment/十一面奥壁/瑞垣

 遠征7日目の今日は、いよいよ秋の遠征に向けたマルチトレの日。初めて瑞垣十一面奥壁に行くことにする。

 長時間の行動に耐えられる「体力」と「迅速な行動」及び「安全確実なクライミング」を目標として、1日で2本(計11ピッチ)のマルチ・ルートを完登し、できれば、全ピッチをOSで完登することが目標。


 十一面奥壁は、末端壁からガレ沢をつめること20分、十一面正面壁からさらに頂上側へ回り込んだところにある岸壁。「瑞垣クライミングガイド」の解説どおりに行けば、苦もなくたどりつける。


 まずは「一粒の麦(10c)」にトライ。

1P目 5.9 30m Hさんリード OS
 いかにも「日本のアルパイン」的な取り付き。
 Hさんが難なく出だしの核心を乗り越えていく。
 メインとなる2P目のワイドクラックへとつなげるピッチ

2P目 5.10b 30m 私リード OS
 本ルートの目玉とも言える30mにわたり垂直に切れわたった美しいクラック。取りつきまできてみると、確かに美しい。樹林帯の中にあるため、写真ではわかりずらいが、これだけの美しいクラックが30mのスケールにわたりすぱっと切れ落ちているのは、日本ではなかなかないだろう。



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               <2P目の美しいワイドクラック(5.10b)をOSする私>


 幅としてはワイドの部類に入るクラック幅だが、登りとしてはレイバックが主体になる。
 #4~#5をフルに多用するため、ギアを節約しつつ、ランナウトして登っていく方が良い。


3P目 5.6 40m Hさんリード OS

 簡単なクラックを右に回りこむようにして登っていく。


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                             <3P目>

4P目 5.6 20m 私リードOS

 20m程度の簡単なチムニーを完全にノープロテクションで登る。怖がりの人は(たぶん)登れない。



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                       <4P目のチムニーをOSする私>

5P目 5.10a 30m Hさんリード OS
 ラインがややわかりづらいが、ハンドサイズのクラックを10mほど登り、そこから10aのワイドクラックを登る。
 このワイドは、基本的なワイドの登攀技術を身に付けていないと、歯が立たないだろう。


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              <5P目のワイドクラック、ワイドの登攀技術が試される>

6P目 5.10c 35m 私リード OS
 最難ピッチの2P目に続く、このマルチの目玉ルート。

 核心は出だしから10mほど登ったところにある枯れ木からフレークをレイバックで越えていく部分。
 OSするには思い切りが必要だろう。

 核心を越えると後は快適なハンドジャム(春うらら1P目に似ている)で頂上まで突き上げる。

 最後はひたすら続くクラックを開けた視界の中、頂上まで突き上げる。本当に気持ちよいルート。

 このクラックを発見した人に感謝!


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                       <核心ピッチ(5.10c)をOSする私>


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            <最終ピッチはハンドサイズのクラックが見晴らしの良い頂上まで続いている>



 頂上は見晴らしも良く、しばし全ピッチOS完登の余韻に浸る。。。


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                     <奥壁頂上は本当に眺めが良いです。>



 時間は既に午後2時に近かったが、今日の目標は「体力」をテストすることも含まれている。

 目標となる2本目を登るため、疲れた身体をふるいたたせ、2本目となるJoyful Momentに向かうことにする。

 下降は一粒の麦終了点となる頂上から、1段下がったところからトンネルをくぐると後は徒歩で取り付きまで戻れる。



 「Joyful Moment」の取り付きは一粒の麦のすぐ上。

 1P目 5.9 20m Hさんリード OS
  左上するクラックを登る。

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                     <Joyful Moment 1P目>


2P目 5.6 15m 私リード OS
 腹這いトラバース


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3P目 5.9 40m Hさんリード OS
 このマルチの目玉となるピッチ。顕著なフレーク状のクラックを豪快に越えていく。


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                         <3P目の目玉ピッチをOSするHさん>


4P目 5.8 15m 私リード OS
 簡単なワイドクラックを登る。ただ、ワイド技術をある程度マスターしていないと、難しいかも。


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                      <5P目のワイドクラックをOSする私>


6P目 5.7 25m Hさんリード OS
 取り付きがわかりづらいが、ピークに向け、簡単なクラックを登る。



 全ピッチOSで登攀終了!何とか目標を達成できた。

 今回取り付いたマルチは、アルパイン的な要素やワイドクラックの技術など、総合的な力が試される好ルートだった。
 特にワイド技術については、遠征前段で練習した成果がいかんなく発揮できたと思う。

 このような素晴らしいマルチを全てOSで登攀でき、秋の遠征に向けて自信を深めることができた。

 パートナーであるHさんに感謝! 本当にありがとう(^^)!  
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May 07, 2015

PTA/屋根岩2峰/小川山

 今日はちょっと趣向を変えて、小川山でスラブトレの一日にすることにする。

 おむすび山スラブでアップ後、屋根岩2峰へ移動。

 小川山スラブの登竜門、「PTA(5.11b)」。以前、1度だけトライしたことがあり、MOSは逃しているが、今日はこれをRPするのが目標。

 1便目(通算2便目)はヌンチャクをかけつつとりあえずトップアウト。

 やっぱりスラブ独特の絶妙の足置きが要求される好ルートだ。僕の場合、核心は中間部に2箇所。

 2便目(通産3便目)、下部核心を越えたものの、上部核心(最後のガバにつながるカチをとるところ)でテンション。ここは足を決めて、思い切って上部をとりにいったほうが良いようだ。

 3便目(通算4便目)でRP。

 このルート、スラブのトレーニングとして本当に良いルートだなぁ。。。また機会があればMRPを目指して登りにきたいと思う。


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                  <小川山スラブの登竜門、「PTA(5.11b)」>



 続いて水晶スラブに移動して、「スラブの逆襲(11b)」にトライ。

 これまた小川山での有名ルート。ライン取りというかルートそのものを間違え、MOSこそ逃したものの2撃。

 個人的にはこのルートはスラブというよりもフェース(カチ)の要素が大きいルートだと思う。



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                       <スラブの逆襲(5.11b)>



 続いてまだ時間があったので、屋根岩2峰に戻り、PTAのすぐ隣にある、「星と光(12a)」にトライ。

 1本指ポケットが連続する、きわめて指に悪いルート。

 1トライのトップアウトのみで時間切れ終了となってしまったが、人差し指の爪と肉の間から血が出てきた(涙)

 これは本当に指に悪いルートだ。。。でも、また機会があればスラブトレーニングのためにRPしにこよう。  
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May 06, 2015

B1フィンガー/地獄エリア/瑞垣

 今日は名張で「フィンガークラックが苦手」ということに気付いたので、11のフィンガークラックを練習しに初めて地獄クラックエリアに行ってみることにする。

 植樹祭広場から登山道を道がなくなるところまでつめ、そこから河を渡渉し、末端壁方向に川沿いを登る。
 ボルダーがある分岐点から、右岸をケルン沿いに10分ほど登ると地獄クラックエリアに到着。


 初めて見る地獄クラックエリアは地下・1階・2階エリアに分かれていて、それぞれ幅も長さも様々なクラックが豊富にあり、とても面白そう。

 今日はB1フィンガー(11a)をやることにする。

 OSトライ。出だしから指の入らない細いクラックが連続している。所々、クラックが広がっているものの、ジャミングで使うかプロテクションで使うかが悩ましい。

 テンションかけまくりで何とかトップアウト。実は出だしが一番難しかった。

 カムは下から0.75、0.4、0.5、0.5、2番を使用(全てキャメロット)。

 2便目、やっぱり出だしでテンション。

 3便目でRP。


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                         <B1フィンガー(5.11a)>


 今日の教訓(備忘録)

①閉じたり開いたりしているフィンガークラックを登るには、足を上げたら甘いフィンガーでひたすらバランスで耐える。苦しい中プロテクションを確実にセット。ポイントは指の「入らない」ところにナッツやメトの#0~#1でとること。そうすれば登るのに邪魔にならない。
②プロテクションをとれたら一気にクラックの広がっているところに手を伸ばす。
③一瞬でカムサイズを判断する判断力と冷静さが必要。

 フィンガーの練習になった良い1日でした~。  
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May 05, 2015

かぜひきルート/摩天岩/不動沢

 今日はいよいよ半年前に打ちのめされた摩天岩の「かぜひきルート1P目(5.10a)」へ。

 半年前はまるで歯がたたなかったが、少しは成長しただろうか?

 ここで今年4月に出版された内藤氏監修の「瑞垣クライミングガイド」に記載されている「かぜひきルート」紹介文が秀逸なので引用したい。

 『道祖岩から右に踏み跡を登ると、壁に切れ込んだ絵に描いたような見事なオフウィズスが現れる。

 瑞垣で最高クラスのワイドクラックとして名高い「かぜひきルート」である。

 通常、ワイドと言っても中にホールドがあったりハンドやフィストジャムが効いたりと、オフウィズス以外の動きが入るものが多いが、このルートに関してはまったくそのような箇所がない。

 一切のごまかしが効かない。パーフェクトなオフウィズスなのである。

 グレードは5.10aながら完璧なオフウィズス技術が要求される、ワイドの登竜門的名ルートである。』


 まさにパーフェクトなオフウィズスであるかぜひきルート。

 このルートに再度トライできる幸せを感じながら、登攀開始。


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                    <かぜひきルート1P目をRPする私>


 昨日、「つゆの溜息」でマスターしたワイド技術で1回目で意外にあっさり登れた。

 終了点でしばし感慨にひたる。自らの力のみで登りきってみると、周りの景色が全く違って見えた。
 少しは成長できたのだろうか。

 フェースクライミングとは全く違うテクニックを要求されるワイドクラック。やっぱりクラックって面白い。クライミングをやっていて本当に良かった。



 午前中でかぜひきの登攀を終えてしまったので、午後から弁天岩に移動して、これまた有名ワイドクラックの「ルーパークラック(5.10b)」にトライ。

 中間の核心部分、ちょうどひざ幅位のクラックになるのだが、この部分の処理の仕方が良くわからない。

 これまで習得したワイドテクニックを色々試してみるが、結局、解決できず。時間切れ。

 A0で登ってとりあえずトップアウト。ワイドってやっぱり難しい。。。ムーブが思いつかなかったら手も足も出ないのだ。


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                 <次なるワイドクラックの目標ルート「ルーパークラック(5.10b)」>


 ただ、何となくワイドに関して、少し自信がついた一日だった。

  
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May 04, 2015

千両岩/不動沢/瑞垣

 ツアー3日目の今日は、瑞垣でワイド練習。
 千両岩、つゆの溜息ルート1P目(5.10b)のワイドに取り付く。



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                <不動のワイドクラック登竜門、「つゆの溜め息」1P目(5.10b)>



 下部のハンドクラック部分はそれほど難しくなく、スムーズに突破するが、上部の苦手とするOW部分で案の定テンション。。。

 しかしOW部分でもがいてるうちに、何となくワイド登りのコツをつかんだような気がする。
 ポイントは「ひじ」と「手の甲」、それに「お尻」だった!  それ以上は企業秘密です(^^;)

 2便目でRP。

 ちなみに「つゆの溜め息1P目」、上部のOW部分で#5、#6が必要。



 続いて習得した?ワイド技術を他のルートで試してみようということで、屏風岩にある黄河(10b)にOSトライ。

 このルート、本当は2Pのルートらしいが、1,2P目をつなげて登ることにする。

 出だし、ロープの流れを考えると、カムで長いランナーをとる必要があるが、その状態で落ちたらグランド間違いなしのトラバースをしなくてはならない。
 かなりの緊張を強いられる。


 トラバースを無事終え、ワイド部分は習得したワイド技術で意外にさっくり登れた。


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 しかし、上部のかぶったハンド部分でランナウトに耐えられず、力尽きてフォール。。。OSを逃す。
 精神力、弱いなぁ~。上のハンドクラック部分は#1~#2キャメが2セット必要です。

 
 何はともあれ、ワイド技術はなんとなくマスターした気がする。いよいよ明日は、「かぜひき」にリベンジだ!  
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May 03, 2015

屏風岩/名張/三重

 一夜明けて体力も回復した今日は、昨日とエリアを変えて、屏風岩の方に行ってみる事にする。

 第1岸壁への渡渉ポイントより下流に100mほど下ったところにある廃小屋前を渡渉。


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               <こちらも膝位の渡渉を強いられる。どのポイントも飛び石での渡渉は難しい>



 渡渉後、対岸の急登を10分ほど登る。

 岩場に上がってみると、第1岸壁よりも、よりすっきりとした柱状摂理が発達したクラック群が現れる。

 第1岸壁は、取り付きから一段上に上がったテラスまで上がらないと登れないルートが多いが、ここは取り付きから登れるロングルートが多いようだ。
 そして、グレード的にはより難しそうだが、クラックがすっきりしている分、第1岸壁よりも面白そう。


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                         <マシュマロマン(5.10b)>



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                         <ゴジラパワー(5.11b)>



 早速、アップでマシュマロマン(5.10b)にトライ。

 ハンドクラックから徐々にクラック幅が広がり、中間部でOWサイズになる。OWのクライミングで辛くなってきたところで、右側にハングした岩とそれに続くフィンガークラックが現れ、一息つける。
 長さといい傾斜といい、なかなかの歯応えのルート。

 何とかOS。それにしても、「マシュマロマン」グレードがやや辛いような気がするが、気のせいだろうか。。。

 ちなみにマシュマロマンはOW部分で#4キャメがあった方が安心。



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                      <マシュマロマン(5.10b)をOSする私>



 続いて「ゴジラパワー」(5.11b)にトライ。

 出だしのハンドサイズのダブルクラックを乗り越え、凹角にあるフィンガークラック部分に入る。

 と・・・指が全く入らない!無理やりフィンガークラック部分に指先を捻じ込み、指先が血だらけになりながら、何とか登るも、テンションしまくり。。。まだまだフィンガークラックに対し力不足なことを痛感する。


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          <ゴジラパワー(5.11b)、フィンガークラックを越え、上部クラック部分に突入する私>



 それでも何とかフィンガー部分を乗り越え、上部のOW部分に入るも、なんと既にロープを半分使用。
 せっかく70mロープを持ってきたものの、それでも足りない(驚)!

 2人で1本(70mロープ)しか持ってきていなかったため、それ以上、登るのを断念。
 クライムダウンして降りる。

 本当に80mロープが必要なんだな。名張って。。。ロープを買って、出直してきます!


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 「ゴジラパワー」、色んな幅のクラックがあって、総合力が試される良いルートだ。

 今日は1回しかトライできなかったが、またいつか、名張に来る機会があったらリベンジしたい。


 明日から近畿・東海地方は雨予報ってことで、登攀終了後、長野に移動する。明日からは瑞垣だぁ~

  
Posted by straysoldier at 23:30Comments(0)TrackBack(0) Sport Climbing